内牧温泉 七福温泉

宇土温泉、田町温泉と、内牧の共同浴場は消えた。残る共同浴場はどうだろうか・・・そんな心配をもちながら、七福温泉を訪ねた。
番台にはカーテンがかかっている。以前は人がいた記憶がある。今は料金箱が置かれ、これに100円玉を入れる。




先客だ。小声で会釈し、かかり湯をする。やや熱めの湯は無色透明。湯口の湯も洗い場の湯も飲める。臭いも、味も、これといった特徴は感じ取れない。至って素直な印象だ。洗い場の湯口は木製の栓を挿し、使用の際これを引き抜く。このような使い方の浴場はほかに知らない。夏場にはつらい湯温だが、身を沈めるとわけもなく落ち着く。



浴槽には立派な石が用いられている。浴槽の底、洗い場の床にも平石が敷き詰められている。100円では申し訳ないような気がする。後客ひとり二人、常連さんのようだ。




雑誌でたびたび紹介されている宿の周辺は人と車が多い。賑わいとは無縁の共同浴場、日常のせわしさを忘れるには最高の場所だ。


内牧温泉 七福温泉
阿蘇市内牧1132
ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩温泉
42.5℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯
100円
13:00~22:00
2014/8/16